光化学スモッグ注意報発令。大気汚染のこと。知ることが始めの一歩。

暮らし

「光化学スモッグにご注意ください」

この時期の風物詩。

夏の暑い日の昼間に街に流れる防災放送です。

初めのうちは、何のことやらわからずにいたのですが、生まれが関西地方の友人から、大気汚染のことだよと聞いて納得。

我が家の近くには工場プラントがあります。こういった工場地帯に多いようです。

今日は光化学スモッグが推定された日。

何かできるわけでもありませんが、知り、学ぶことで環境や自然のことも学べるかもしれないと思うのです。

初めて発生した日

1970年の7月18日。

東京都杉並区で日本初の光化学スモッグが発生しました。

立正高校の体育授業中に生徒が突然目の痛みや頭痛等を訴えて倒れたのがきっかけでした。

調査の結果、東京都公害研究所より、窒素酸化物(NOx)が紫外線によって有毒な物質に変化して起こる光化学スモッグであると推定したのだそうです。

1970年といえば、高度経済成長期の真っただ中。

石炭から石油への転換がなされた時期。

石油コンビナートが大型化しました。

プラスチックが使われるようになり、三種の神器ともいわれた家庭電器の登場や普及がされ、1家に1台のマイカーが普及したのもこの時期。

いざなぎ景気と呼ばれ、人々の消費が拡大したことによって、景気も長く続きました。

働く人は、モーレツとかいって、バリバリ働いて日本経済を押し上げたと学校の社会の本で習いました。

今の時代からは、考えにくいですが、会社も家庭もイケイケの明るい時代だったのかもしれませんね。

大気汚染

私が生まれた頃には、環境問題は深刻でした。

小学生の時に、担任の先生が『We are the world』を何度も聞かせくれて、みんなで歌わせられたのも、環境に興味を持って欲しかったのだろうと推測します。

大気汚染は、車や工場の煙が原因で一つの国で対応できないこと。

人類皆兄弟という言葉を教えてもらい、みんなで手を取り合い協力しながら地球のことを考えていかなくてはならないと教えてもらいました。

少しずつだけれど

あれから約30年。

車はハイブリッド車や電気自動車が登場したし、冷蔵庫だってフロンを使ったものは見なくなりました。

電化製品は省エネルギー化され、家計にも地球にも優しい電化製品になりました。

いい面ばかりではないと思ってはいるのですが、それでも昔よりもいい方向に向かっているのは確か。

時間の経過を見てみると、人類の生きる抜くためのエネルギーは莫大なんだなと感心させられます。

環境問題に対して、私が出来ることなんて小さなことですが、こうやって関心を持って、知り続けることが、自分ならどうするかと選択をするときの判断材料にもなります。

今日は光化学スモッグが初めて発生した日。

人生も、人類もあきらめずに知ることが始まりの一歩なんですね。